こんにちは。伊柳です。
とある学会で「リスクが個人に回帰している」という議論が出ていました。いろいろな見方があると思いますが、確かに企業あるいは社会として支えてきた保障は少なくなっています。
思い返しますと(あまり思い返したくないですが)、20年前に企業で勤めていたころは病院での治療費負担は1割でしたし、毎年給与は上がりましたし、ボーナスも支給されていました。私の父は職人だったということもあり、会社に入ることによる様々な恩恵は小学校のころから強く意識をしていました。
昼食の手当がありましたし移動交通費も会社負担、福利厚生も充実していましたから格安で通信教育を受講したりと、とにかく仕事(技術向上)に集中できていましたね。
父方も母方も商売をしていたので、そういう血が流れているからなのか今は私も自営業のようなスタイルになっていますが、改めて企業の保障システムというのは非常に素晴らしいものだと思います。こういうシステムは大企業だからできるというものばかりではなく、中小企業でも積極的に導入されています。
社員のために施設内に託児所を設けたり、「どうしたら社員が社員旅行に参加してくれるのか?」を真剣に社内会議で検討したりと、規模は小さくても素晴らしい会社がたくさんあります。いつも、このような会社の経営者さんとお話させて頂いていますと、社員やその家族に対する強い想いを感じるわけです。
素晴らしい会社と間近で触れることができる私自身も、非常に恵まれているなぁと改めて思いました。