こんにちは。伊柳です。
先日、ある企業の社長さんが非常に興味深い話をしてくださいました。その企業さんは、非常に業績が好調であることから同業の経営者さんからも注目をされていて、いろいろな質問を受けるそうです。
その質問の多くは「従業員の給与をいくらにしているのか」という内容なのだとか。
確かに会社を経営していくなかでは給与が非常に大事なことには間違いありませんが、それ以上に会社として何をやるのか、あるいは何をしたいのかという事が明確でないと、会社と従業員との接点は「給与」だけになってしまいますね。
これは保険代理店にも言えることでして、私も保険業界に知人や友人がおりますが、その中で会話の大半は「報酬」です。いわゆる営業成績に対する報酬の反映具合が良いかどうかが、その保険会社や代理店の良し悪しを決める大きな要素になっていることになります。
・独立して代理店になった方が稼げる
・大型代理店は自分の営業成績の○○%が取られる
・気楽に仕事をしたい
これらのフレーズを耳にしますが、本当にそうなのでしょうか。
私も過去は個人で代理店を経営していましたが、常に恐れていたことは「一人であることの限界」でした。保険を取り扱う以上、お客様がピンチの時にきちんと対応をする必要があります。そうしたときに、たった一人でどこまで対応ができるかと言えば、やはり限界があります。また顧客拡大をするにも単に契約件数を増やせばよい訳ではなく、いろんな体制を構築していく必要があり、そこにも一人であることの限界があります。
一方、保険会社との関係も重要だと思います。保険会社から見た場合に、安心して任せられる代理店、強固な信頼関係を保てる代理店は、個人代理店では無く組織化された代理店という事になると思います。
これらの要素を考えたときに、やはり一人の代理店よりも組織化できている代理店の方が良いですね。それに加えて代理店としての理念が確立できていれば、結果として報酬や自己実現に近づけるのではないでしょうか。
そんな事を考えながら、来期はより一層成長ができるように取り組みたいと思っています。