こんにちは。伊柳です。
「逆は真ならず」
保険においては、どのような事なのかを考えることがあります。お客様と保険の話をしていますと、良く聞くのは「保険料が安くて保障が手厚いのが良い保険だ」というものです。たしかにそうですね。保険料が安くて保障が手厚いのが良い保険であるというのは、ごくごく当たり前の意見であると思います。
でも、そのような保険は無いですね。保障が手厚ければ保険料は高くなりますし、保険料を安くしようとすれば何らかの妥協が必要になってきます。
では「良い保険」というのは一体どのようなものなのでしょうか。確かに、保険料が安くて保障が手厚いものという答えになるのかもしれませんが、その保険商品を提供している会社が、見たことも聞いたことも無い会社であったら??あるいはその商品を紹介しているパンフレットに、大キライなタレントが記載されていたら??
先日、とある勉強会で講師と学生との会話が非常に印象的でした。講師は学生に対し、ある事柄について「あなたは良いと思いますか?悪いと思いますか?」と質問をしたのですが、それに対して学生はそれぞれの良い場合と悪い場合の説明を始めました。そこで再度講師は「そのような説明を求めているのではなく、単純に良いと思うか悪いと思うかを答えてください」と伝えたものの、再びその学生は「良い悪いというのは事情によって異なる」という答えを述べたのです。
実は、これは保険の実務の中でも良くある話でして、お客様とすれば単純に「どの保険が良いのか」という質問をしているのにも関わらず、代理店側の回答として「お客様のライフスタイルによって異なります」というような説明をしているケースが多いのです。
答えをシンプルにするのは非常に難しいことです。特に、我々は多数の保険を扱っているため何がお客様にとってベストなプランなのかを決定するのは様々な要素をもとに整理しなくてはいけません。そのために必要なのは、やはり代理店が日々学ぶことなのだと思っています。そして古い考えを捨てて、常に状況に合わせたアドバイスがでいることでしょう。
まだまだ我々にとってやるべき事は多いようです。。