こんにちは。伊柳です。
先週は、夏休みを利用して学校で論理学の勉強をしていました。講義内容や、勉強方法が今まで経験したものと違って、とても良い学びをすることができたと思います。
講義の中で、先生が「危機管理」というものについて少しお話をしてくださいました。
危機管理という言葉が多く使われるようになったのは、阪神大震災がきっかけとなったようで、その後発生したテロ事件などにより、一層強く意識されるようになったそうです。私が保険の仕事を始めたのは2000年でしたので、当時の教育プログラムにも普通に言葉として盛り込まれていましたし、これまでも特に意識することなく口にしてきました。
危機管理と言っても、管理(コントロール)するというよりも危険な要素を排除することに重点がおかれていて、排除することで安心ができるという結論に至っているようです。一般にはリスクという言葉が使われていると思いますが、ところがリスク(危険因子)は排除しても中々ゼロにはならないものです。ゼロにならないばかりか、同様に発生したり違う形で現れたりと、排除することが安心だという前提でいくら取り組んでも、思うように無くならないという矛盾に陥ってしまいます。
天気予報がパーフェクトにならないのと、少し似ているような。。
最近では、あらゆる場面でリスクという言葉を耳にしますが、今一度これが何であってどうすべきかを考えてみたいと思っています。