こんにちは。伊柳です。
この仕事をしていると、報酬体系について良く質問されます。営業成績に応じて変動するということで、概ね理解されているようですが、広い意味においては我々の業界に限らず報酬は営業成績(売上)に影響を受けると思いますが。。
プロスポーツ選手のような、タレントさんのような、また生産者さんのような。。
始めてこの報酬制度を知った時には、なんて斬新なんだろう!と思ったものですが、上手くいかない時には、これほど辛いものはなく、やっぱり精神的には給料制(固定報酬)が良いなぁと思ったりしたものです。
少し歴史を辿ってみますと、製造業の生産ラインでも成果報酬が取り入れられていたようです。成果に応じて支払われる訳なので、一見すると労働者と経営者の双方にとっても非常に効率的のように感じますが「成長」という点で問題が出てくるわけです。
例えば、1時間で10個生産できるのが標準で、そこで働く人の成果に応じて報酬が支払われていたとします。経営者側には当然「もっと生産性を上げたい」という欲求が働きます。できれば、報酬はそのままに1時間あたりの生産性を11個→12個へと上げたい、利潤を確保したい。
やがて労働者に対してノルマを課すわけです。
労働者からすると、生産数を上げたにも関わらず、それが報酬に反映されにくくなるため不満が募ります。やがて、他の労働者と協調して「生産性は上げることができない」と訴えることになります。
報酬制度という点においては率的に見えることであっても、肝心要の「生産性」「売上」を向上させるという本来の目的の足を引っ張ってしまうというジレンマ。
なので出来高報酬制度は良く無いのだ!というように結論付けるつもりはないのですが、今後の自分に対する課題の投げかけとしておきたいと思います。
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